働く人としての競輪選手
競輪選手は輝かしい世界に存在していて、莫大な年収を稼ぐ成功者だと感じるでしょう。
毎日厳しいトレーニングを行い競輪に全力を注いでいるからこその成果なのは間違いありません。
そんな華々しい競輪選手も、突き詰めれば普通の働く人なのです。
実力が不足していると判断されれば強制引退という結果も十分にあり得ます。
常にトップを目指す気持ちを持っていなければ競輪選手を維持できないのです。
魅力的な夢は隅に置いておき、ここでは現実的な働く人としての競輪選手を紹介して行きましょう。どこに所属するのか、強制引退の条件が何なのか、詳しくまとめました。
競輪選手の所属先
競輪選手になった後は所属するランクが決まります。
最初はA級2班か3班から始まることがほとんどで、そこから良い成績を出して徐々にランクを上げて行くのです。
また、メインで戦うホームバンクを決めることになるのですが、こちらは地元へ行く選手が多いようです。
他にも、企業に所属する競輪選手がいます。
企業にスポンサーになってもらい、大きな大会やオリンピックを目指してトレーニングをします。
つまり、会社の名前を広めるための広告塔になるのです。
安定した給料が得られますし福利厚生もあるので充実していますが、競輪選手以上に結果を求められます。
そもそも相応の実力や実績が無ければスポンサー契約も出来ないでしょう。
ペナルティーもある
レースで死力を尽くす姿しか見ていない人が多いですが、競輪選手も普通の働く人です。
違反行為や禁止行為が発覚すればペナルティーを受けて処罰されます。
レース中に相手の選手を押したり、悪質な進路妨害をしたりするとペナルティーを受けて順位剥奪になるでしょう。より悪質になれば出場停止や除名処分もあるので、ルールは厳守しなければいけません。
ドーピング行為は当然アウトですし、外部とこっそり連絡を取るのも発覚すれば八百長を疑われます。
ギャンブルという性質上、どうしても大金が動くので厳重に取り締まられるのです。
実力が無ければ強制引退
無情にも実力が無いと判断された競輪選手は強制的に引退させられます。
レースの度に順位に応じた得点が加算され、その点数が基準値を下回ると強制引退になるのです。
A級3班に所属している競輪選手は、常にクビの存在を感じながら全力を出しています。
年齢は関係なく、新人であろうとベテランであろうと実力が伴わなければ強制引退です。
こうした処分のことを考えると、一般の会社員よりもずっとシビアかもしれません。
強制引退をする前に自主的に引退する選手もおり、実力がすべての世界だと思い知らされます。